受験勉強を継続させるには

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続かないのはなぜ?

基本的に勉強が大好きという人は少なくて、ほとんどの方が出来れば楽したい、勉強なんかしたくないという気持ちでいやいや勉強しています。
人間という動物は楽なことが大好きな動物で、それは精神的にも肉体的にもいえることです。

自分が目指す目的が手に届くところにあり、そこに向かって「好きな事をしている」のなら、苦しいことも辛いこともかなり耐えられます。
でも遠い目的だったり、これは無理と思いながら「好きではない事」「やらされている」という意識で継続的な何かをするのはとても難しい事なのです。
人は、楽しくてわくわくして好きな事しかしたくないという気持ちを持った動物といえます。

病気をして入院しベッドの上の生活をしていると、筋肉隆々で歩くのなんて全く苦じゃなかった人も、ベッドから降りてたった1歩を踏み出すことに疲れ果ててしまう事があります。
筋肉を付けるために必死に努力してやっと筋肉がついたのに、落ちる時はとんでもなく早く、あっという間になくなります。
人の体は鍛錬する事に慣れていませんが、怠ける事には非常に従順です。

受験勉強も多くの方が「したくない事」「本当は友達と遊びたい」と感じつつ行っているので、頑張れないのです。
またそういう方に限って、自分に辛いスケジュールを課しているものです。

高すぎる目標

受験勉強をうまく継続している人は、自分が出来る目標を立てています。
無理をしていないのです。
例えば絶対に今日は夜2時まで勉強をし続ける!と夕方5時から勉強を開始しても、9時間もの間集中力が継続できる人はいません。

毎日5時間絶対に勉強するという目標を立てても、それが1日でもできないと、もう自分にがっかりして勉強しなくなってしまうなど。
高い目標をたてる事、志を高く持つことはとてもいいことなのですが、受験勉強に限っては「現実に出来る目標を考える」ことが継続のコツです。

人の集中力はだいたい40分から50分程度できれるといいます。
そのため、1つの科目を行う時間を40分くらいに区切ります。
継続するお約束事は「40分間、1つの科目を集中して行う」という事です。
人の集中力について、お時間がある方は、こちらのサイトもどうぞ。
>>人間の集中力の限界 集中力.net

机に向かう気持ちにならないのならリビングで、リビングが飽きたら他の部屋に行ってみるなど気分転換しながら勉強するのもいい方法です。
40分間だけはしっかり他の事に惑わされることなく継続してみるという事から始めてみると、意外と出来るものです。
集中が切れていない状態で1つの科目をストップできるので、だらだらと同じ科目を継続するよりメリハリがあり頭に入るものです。

いきなりレベルAに挑戦しない

学習塾もそうですが、レベルの高い学習塾に通ったからといっていきなりレベルの高い学力がつくことはありません。
多分授業内容が全く分からず、ますます嫌いな科目が嫌いになり、勉強する事が億劫になっていきます。

レベルのあったところ、またわからないと思った単元に立ち返った学習を行うと、理解できる事も出てきて、だんだんと勉強が楽しくなっていきます。
あれ?これってこんなに簡単な事だったんだ、じゃ、あの問題も解けるかも?とチャレンジする心も芽生えてきます。
わかるところから詳しくもう一度やってみる、そこから少しずつレベルアップしていく、すぐそこの山を登れたのだから、いつか遠くの山にも到着するだろうという気持ちを持っていると、受験勉強が継続できるようになっていきます。