ムダにしないための参考書活用術

辞書

難しいと感じるものは自分の為になる?

参考書を選ぶとき、選択する理由はどのような事でしょう。
例えば非常にわかりやすく、少し読み進めてみてこれは理解が上がりそうと思うのか。
それとも、非常に難解でこの参考書を基本にわからないことを調べながら進めていけば学力が向上すると思うのか、その選択理由を考えてみてください。

わかりやすいな、理解しやすいなと感じる参考書の中にも、この問題はわからないと思う問題が出てきます。
でもそこまではスムーズで頭の中にしっかり知識を蓄えていく事が出来ます。
躓いた1問について、教科書や過去の問題などを見直し復習するつもりで問題を解くことができます。

一方難しいと思う参考書はあなたにとって「難解な参考書」です。
ちょっと読み進めていくだけでも躓く、わからないことだらけで1ページ進むのに半日以上かかる状態、こうした状態では絶対に「勉強するのが嫌」になります。
では自分の知識として利用できる参考書とはどのような参考書なのでしょう。

背伸びしてもいいことはない

書店に行くとずらりと並ぶ参考書、通販サイトを見ても参考書の類は山ほどあります。
この中から自分がこれだと思う参考書を発見するのは大変です。

しかし自分にとっていい参考書、ためになる参考書はどのような参考書なのかというと、自分の今の学力にあっている参考書です。
成績のいい友達が利用している参考書だからといって、自分の学力に見合っていなければ「何が書いてあるのかさっぱりわからない」参考書になってしまいます。
本棚にそういった参考書が見本のような状態で並んでいないでしょうか。

参考書は「身の丈に合ったわかりやすい参考書を選ぶ」ことが大切です。
レベルの高い参考書というのは、基礎学習がしっかり身についている状態の方が学習するように作られています。
つまり基礎部分は全く触れていないのです。

基本、基礎が身についていない状態でそういった参考書を利用しても成績が上がるどころかむだに時間を取られてしまします。
解けない問題が多いと自然と苦手意識がついて、次第にその科目を勉強する時間が少なくなっていくものです。

苦手科目は簡単な参考書から

自分が苦手と感じている科目は、とにかく簡単な参考書から始めることです。
ええ?こんな学年の参考書使っているの?と人から笑われても関係ありません。
自分が理解できるレベルの参考書が読破でき、内容が頭に入ったら一段階上のレベルの参考書にランクアップしていけばいいのです。

中学生3年だから中学3年の参考書を使う義務はありませんし、中学3年生が小学校5年生の参考書を利用したって構いません。
要は、その参考書で理解度が深まればいいのです。

苦手科目というのは基礎中の基礎が理解できていない可能性があります。
克服したいと考えるのなら、理解できる学年の単元まで立ち返った参考書を利用していけば、苦手科目ではなくなっていくはずです。