毎日の食事から脳を活性化

大豆

受験と食べ物は深い関係がある?

これから受験を迎えるご家族がいるとなると、何かサポートする事ができないか、親御さんにしても兄弟にしても協力できることを模索します。
親御さんはまず経済的な面でお子さんが決めた志望校、またそのために利用したい進学塾などの教育資金をしっかり準備しておくこということが大切です。
経済的な面のほかに、サポートできることがあるとしたら、お子さんがしっかり受験勉強に取り組めるように、体のこと、脳のことを考えた食事作りなどがあげられます。

受験に関するサイトなどを見ると、脳にいい食事や、本番でしっかり力を発揮することができる食事などが掲載されています。
大学受験に打ち勝つために、脳によりよい栄養素をしっかり得てもらう食事とはどのようなものか、脳にいい栄養素を考えてみましょう。

脳にいい栄養素を考える前に

脳にいい栄養素を考える前に、基本は「精神的にも肉体的にも疲労が激しい受験生が、心からおいしい、うれしいと思うメニュー作りを考える」ということです。
大学受験前は、友達と一緒に遊びに行くこともありませんし、家族と一緒に旅行に行くなどもありません。
たまに息抜きをすること必要ですが、基本的に受験生は勉強が本文、志望校に合格することを目的に効率のいい勉強をしなければなりません。

となると、受験生の楽しみって何か?というと、食事です。
勉強して脳も体も酷使し、疲れた体でリビングに行きメニューを見たとき、「わ、今日はおふくろ特製のコロッケ?!うまそー」と思えるメニューを考えてあげることです。

勿論、バランスのいい食事こそ脳にいい食事となりますので、大皿に家族の分を盛り付けて出すのではなく、家族一人一人ように取り分けて食卓に並べるようにすること、嫌いなものでも色合いを考えたり、味付けを工夫するなどして目にもおいしそうに見えるように作るなど工夫してください。

脳を活性化させる食品と栄養素

受験生にとって何が必要かと考えると、集中する力、明確に思考力を発揮する力です。
脳の働きを活性化させることで思考力も集中力も判断力、記憶力も向上します。
記憶力という面では、皆さんおなじみのドコサヘキサエン酸、エイコタペンタエン酸などが有効です。

これらの栄養素は高齢者の痴呆にも効果を発揮するといわれている成分で、いわしやサバ、タイなどの魚類に豊富ということが知られています。
また肉類、特に豚肉や良質な牛肉などにはアラキドン酸と呼ばれる成分が含まれています。
過剰摂取はよくありませんが、アラキドン酸も記憶力に高い効果を発揮するとして注目されているのです。

脳細膜に欠かせないのがレシチンです。
これは卵黄や大豆などに含まれており、それぞれ違った目的で使われます。
レシチンには他にも動脈硬化や肝機能を高める効果なども期待できます。
痴呆予防にアラキドン酸が豊富な豚肉や牛肉を、高齢の方に継続的に食べてもらったところ、記憶力の向上、思考力の向上などが見られたというデータもあるくらいです。
脳の活性化という面では、魚介類、肉類なども有効なのです。
また納豆、豆腐などは良質なたんぱく質があり脳の活性化に効果があるといわれていますし、長い受験勉強を乗り切るためには、トマトや人参、果物のイチゴ、スイカなどがエネルギー維持の効果があるため重要な食品といえます。

一汁三菜、和食の定義を

大学受験を控えている学生は食べ盛りです。
でも、満腹と思えるほど食べてしまえば睡魔が襲ってきます。
受験勉強の際に肥満になってしまったという学生さんも多いので、肉類、魚類などエネルギーの高いものを作るとしても、一汁三菜、一人分を取り分けて準備し、腹八分目の食事をさせることを心がけることも大切です。

ご飯と野菜がたっぷり入ったお味噌汁。
おかずには豚の生姜焼きにキャベツの千切りをたっぷりつけて、副菜にはホウレンソウの白和え、納豆には梅干をまぜて酢酸をプラス、ちょっと何かをプラスすることで、栄養バランスもよく脳の活性化につながる食事になります。