薬学部に入りたいけど、どんなことを勉強するのか、また、将来どんな職業にいかせるのかイマイチイメージが思い浮かべられない人も少なくないでしょう。そこで、こんかいは薬学部と将来どんな職業につくのか紹介をします。
学部について
薬学部ではその名の通り医薬品を研究する学部です。
勉強するのは以下の項目です。
- 薬の効果
- 薬の効能
- 薬の製造方法
- 薬の管理
- 薬の供給
他にも学ぶことはありますが、主に上記5項目を中心に講義を受けます。薬学は現在技術の大幅な進展により日々新しい薬が発見されています。またその逆もしかりで、治療の難しい新たな病気も発生しているもの事実。医学部では進化する疾病に対して、医薬品へ対応させるための講義もしています。
薬学部と言っても薬剤師、研究者の2つを育成する役割もあります。薬剤師は4年、研究者になるなら6年と覚えておくとわかりやすいでしょう。
学部で学べること
薬学部では入学と同時に基礎化学などを学習します。
- 有機化学
- 薬化学
- 無機化学
- 分析化学
- 物理化学
- 放射化学
- 高分子化学生物学
- 物理学
- 自然科学基礎
その後、研究系統へ移行すると以下の4つに分野がわかれます
- 生薬学系
- 医療薬学系
- 衛生薬学系
- 生物薬学系
生薬学系は新薬の開発、医療薬学系は薬にどのような効果があるのか、衛生薬学系は健康な人の栄養摂取方法。人体にとって有毒な化学物質などを研究。生物薬学系は微生物に特化した研究をについて講義を受けます。
また近年臨床薬学が重要視されているとのこと、臨床薬学は医者と患者さんのコミュニケーションを円滑するための学問。薬の正しい飲み方を教える実習も行われています。薬学部は学部によっては漢方の分野を中心に研究している学部もあります。自分がどの講義に興味があるか事前に大学の公式サイトやパンフレットで、どんな薬学部で、どんな研究や講義をしているのか事前に調べましょう。
薬学部を卒業するとできる仕事
薬学部は4年制と6年制の2つにわかれます。4年制では主に薬に関する知識を中心に講義を受けます。卒業後の進路は企業、研究機関に就職する人が多い傾向にあるようです。
6年制では高度な専門知識を身につけ、最終的に薬剤師国家試験を受験、合格を目指しています。薬剤師になるとさまざまな場所で活躍が可能になります。病院・薬局で薬剤調整業務をする人が多いでしょう。
中には食品メーカーに就職する人もいます。
薬学部を卒業した後の働き方は様々です。一度、専門知識を身に付け国家資格を取得できれば、結婚や出産で仕事を辞めざる負えなくなったときでも、再就職の可能性が高くなります。
現在は正社員だけではなく、時間をある程度自由に設定できる薬剤師の派遣として働く方法もあるので、将来的な事まで考え薬剤師の道を選ぶというのもいいのではないでしょうか。