教育学部

先生になる学部?

大学の教育学部に通っていると聞くと、将来は先生になるんだと勝手に思ってしまいがちですが、教育学部にいるからといって将来教員となる訳ではありません。
教育研究も行う学部で、すべての方が将来教員、また教育に関わる職に就くという事はありません。
大きく分けると教員を養成する教員養成課程と教員が目的ではない課程があります。
こうした教員目的ではない課程は教員免許を一つも取らないという事から、ゼロ免課程と呼ぶこともあります。

教員といっても、教員免許を取得すればどの年齢にも指導できる資格となる訳ではありません。
小学校、中学校、養護学校、幼稚園などの脅威に要請を行うのが教育学部です。
では教員の養成を目的としない場合、どのような事を学ぶのかというと、社会教育、発達倫理などの教育科学を学びます。
最近はスポーツや環境に特化した学問も教育科学の中の学問として学ぶ大学も出てきています。

国立大学が主導的

国立大学の多くに教育学部がある事から、教育学部という学部については国立大学が主導的立場にあります。
国立大学は教員養成、教育学の2本柱で学部を構成しているところが多いという特徴があります。

教育養成系は昔、師範学校であったという歴史を持つ大学が多く、小学校・中学校の教員を目指す学生が学んでいます。
この教育学系は旧帝国大学の文学部や旧制文理大学などの流れをくむことが多く、教員を養成するという事が主な目的ではなく、教育について基礎から研究など幅広い学問を学ぶことができるという魅力があります。
教育養成系の場合、ほとんどが教員資格を持つことを目的としていますが、教育学系は公務員一般職のほか一般企業、また教育学研究を行うなどの目的を持った学生が学んでいます。

ゼロ免課程が増加した理由

教育学部に教員免許を取得する事を必須としない、いわゆるゼロ免課程が登場したのは少子化と深い関係があります。
子供、学生が少子化によって少なくなり、それに伴い教員採用数が減少する事が見込まれた1990年代、教員になる事を目的としない学部を作る動きが活発化し現代に至ります。
子供たちが少なくなったことで子供にかける教育費用などは多くなり、進学率こそ上がっていますが、義務教育を受ける絶対数が少なくなっているため、指導者も定員オーバーとなる事が見込まれたのです。

現代も少子化による問題は大きく、学校自体が統合したり閉校するなどが多くなっています。
ただ教員免許を取得しておくことで塾講師や家庭教師など教員ではなく別の指導者としての道がある事も間違いありません。